ぼくのネタ帳

映画や日々の考えについて書いてます。

いい歳してゲームもやってないの?

社会人になってからゲームにハマってよかったと、つくづく思う。

実家の教育方針でTVゲームを買ってもらえず、小中学生のころは友だちがスマブラやらマリオやらやっているのが羨ましくて妬ましくて仕方なかった。

でも、わが両親は正しかった。ぼくの性格からいって、当時TVゲームがあったらマジでそれ以外に何もやらないくらい没頭して、頭おかしくなるくらいやり込んでいたと思う。

 

今だったら会社員として働きつづけることが暮らしの基盤なので、さすがにある程度自制して、ほどほどにゲームを楽しむことができる。

それに、ゲーム自体も凄まじく進化している。キャラクターたちの表情の演技、作りこまれた世界のディテール、ダイナミックな背景音楽などにより、現代のゲームでは映画やドラマなど、他の映像作品に全く負けない、複雑で魅力的な世界観・ストーリーを描くことが可能になった。

だから、本当にいいゲームを遊んだときには、ゲームと映画とドラマとアニメと漫画と小説とコンサートを、全部ギュッと一緒にまとめて楽しんだ、みたいな圧倒的な満足感が得られる。

 

特に、映像で語られる物語という意味で、映画やドラマとは楽しさの質がかなり近いという気がする。

 

ぼくはそれなりに映画に詳しいほうで、間違いないなく普通の人よりも映画をたくさん見ている。ドラマも少しは見る。

 

そのぼくが言うんだから間違いない。

映画やドラマが好きなら、絶対に絶対に、絶対にゲームもやった方がいい。

 

ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」で、ラスボスとの世界を賭けた最終決戦を前に静かに馬に乗りこむ勇者、彼の技量や知恵ではなく何よりも"勇気"を信じる、と声をかける姫の、あの痺れるようなかっこよさ。

The Last of Us Part II」をプレイするうち、憎くて憎くて仕方なかった敵キャラにいつの間にか感情移入してしまい、逆にあれほど好きだった主人公の方を少しずつ嫌いになってしまっている自分に気づいたときの、世界がひっくり返るような衝撃。

 

正直あれほどの圧倒的な感覚を、映画やドラマで味わったことがないかもしれない。

(もちろん個人の好みが大いにある、というのは大前提であって、ゲームの方が映画やドラマより優れている、と言いたいわけではない)

 

昔のゲームが反射神経やリズム感を問う純粋な"遊び"であったために、いまだに大人がゲームをすることは白い目で見られがちな節がある。

それは、本当に本当に、とてももったいないことだ。

 

映画、ドラマ、漫画、小説、アニメ、音楽、スポーツ、恋愛、友情、格闘、旅、などなど。みんなそういうものが好きなのに、その全てが圧倒的な密度で詰まっているゲームをなぜやらないのか。

もちろん、時代とともに確実にその認識は変わってきている。それは絶対に間違いない。

誰だって、一度優れたゲームをプレイしたら、いや或いはYouTubeでゲーム実況を見るだけでも、これはもはや子供の遊びではない、とすぐに気づくと思う。

でも、残念ながらゲームは1本クリアするのにも時間がかかる。

10年、20年後にその凄さに気づいたって、その間に発売された名作ゲーム全てを網羅することは不可能だ。

 

全ての物語好きは、一刻も早くゲームを遊んだ方がいい。

より多くの人がその事実に気づくためにはどうしたらいいんだろう。

いい歳してゲームもやってないの?が当たり前になる社会は、どうしたらできあがるんだろう。

「めざせ!会社の星」のこと

先日実家の本棚を整理しているとき、高校時代に録画したテレビ番組のDVDが出てきた。

「プロフェッショナル」の佐藤オオキさん(デザイナー)を特集した回や、フジテレビ開局50周年ドラマ「我が家の歴史」など、当時気に入っていた番組ばかりで、懐かしくもわくわくする。

 

「めざせ!会社の星」もそのうちの1枚だった。

 

2008~2014年にNHKで放送されていた番組で、新人社会人が仕事で直面しがちな問題を取り上げ、実際にうまくいっている人と、うまくいっていない人の1日を見せていくもの。

高校生のぼくは、「大人ってこんな感じかあ」と楽しんでいたのだと思う。

 

これが、今見返すと違った味わいがあり、なかなか面白い。

ぼく自身がアラサーになって、一応少しは社会経験も積んだので、紹介されるさまざまな苦労話に「わかるわかる」とうなづけるようになった。

飲み会幹事、仕事の段取り、敬語、わかるわかる。

そしていまだに全然できていないので、普通に勉強になってしまったりする。

 

ところで、ぼくが見ていたのは2010年当時なのでおよそ10年前になるけど、社会の常識というのはたかだか10年で随分変わるんだな、と実感できる。

 

たとえば「書類の整理」について特集する回で、「できない例」として女性のA子さん、男性のB男、C男さんが出てきたとき。

MCのアンジャッシュ渡部氏が、「B男さんとC男さんはわかるけど、A子さん、あなたは(片付けができないなんて)まずいんじゃないの?」とイジって笑いを誘う場面がある。

こんな危ないこと、今のジェンダー感覚だったら、特にNHKは放送上でぜったい言わせないよなあ、と思ったりする。

10年前までは、「女性なんだから整理整頓できるべき」という価値観を押し付けても、全然違和感なく笑いにできていた、ということを突きつけられて、けっこう衝撃だった。

ぼくは特にフェミニストではないけど、それでもこの発言にはぎくっとしてしまった。

 

あとは、「褒める」の特集回では、毎月社員を表彰しているという個性的な"インターネットメディア会社(東京 渋谷)"が紹介され、"社長の藤田晋さん"が出てきて愕然とした。

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そうか10年前までは、まだ一般に「アメブロ」は知ってても「サイバーエージェント」や「藤田晋」は知らないのが普通だったんだな。

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それにしても、この他にも"スゴ腕メモ達人"として、現在は「文具王」の名で活躍する高畑正幸さんが出てきたり、この番組はなかなかすごい。

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NHKさんの審美眼がすごい。

実家の部屋の片付けのこと

先日実家に帰ったとき、高校生まで自分が使っていた部屋を整理した。

 

改めて本棚を見返すと、そこに置かれている小説、漫画、DVDなどが、ことごとく今の自分の趣味に合わない。劇場版ドラえもんの漫画全巻とか、筒井康隆のホラー短編集とか、松本大洋の「ピンポン」とか。

懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1 (新潮文庫)

懲戒の部屋 自選ホラー傑作集1 (新潮文庫)

 
ピンポン(1) (ビッグコミックス)

ピンポン(1) (ビッグコミックス)

 

これらの作品は、自分の趣味が変わってしまったために、もはや当時と同じ輝きを感じられなくなってしまった。

 

当時あれだけ熱心に収集したDVDも、ほとんど全部不要になってしまった。

今やBlu-rayでさえ、次世代のUltra HDなどに後塵を配しつつある時代だ。

DVDなんて、「DVDでないと見られない作品(=Blu-rayでは見られない作品)」を除けば、ほとんど無価値と言っていい。

例えばクレしん映画は、意外にもいまだにBlu-rayがない。一応Amazon Primeのラインナップにはあるものの、いつ消えるやもしれないと思えば、DVDを取っておく価値はあるだろう。

 

ともあれ。

どうしても思い出補正で捨てられなかった一部を除き、ほとんどはエイヤと段ボールにつめて、買取王子に送ってしまった。

自分の本棚で寝かしておくより、誰か未来のある若者の手に渡った方がいい、、というおセンチな理由ではなく、単純に実家のスペースを奪うのが申し訳なかったから。

 

東京に戻った後、母から「部屋、すっかり片付いたね、少し寂しい」とLINEがきた。

実家を出てから10年以上経つのに、部屋の私物が減った程度のことでまだ寂しがってくれるなんて、親というのはありがたいものだなあ、と実感した。

Netflixドラマ感想「今際の国のアリス」

Netflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」がめちゃくちゃ面白かった。

個人的に、日本のNetflixオリジナルドラマでは「全裸監督」を抜いて1位。

www.youtube.com

 

あくまでも個人の感想として、いいところ、悪いところを書きとめておく。

 

 

あらすじ

主人公アリス(山崎賢人)が渋谷で友だちとはしゃいでいたら、突然世界が無人になる。

その世界で生き残るには、夜ごと開催される命がけのゲームに参加しないといけなくて。。

 

いいところ

①設定が面白い

毎晩開催されるゲームの種類が豊富(体力系、知力系、心理戦系など)で、まったく飽きさせない。
今回はどんなゲームだろう、と毎度わくわくする。
ゲームのルールも、似た系統の「カイジ」や「ライアーゲーム」を一段あたま悪くした感じが絶妙。
大体が超短期決戦で、一瞬の閃きで攻略の糸口が見つかる=バカでもわかるため、楽しく見れて個人的にありがたかった。

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②画的なインパク

都心部の見慣れた風景が無人化しているのが、画的にすごく新鮮。
特に1話目の渋谷はものすごい。
ハチ公前の改札、交番、看板の位置など、完コピすぎて一瞬ほんとに渋谷で撮影したのかと思った。
あの画の「ありえなさ」は、実際の渋谷を知らないとわからないと思うので、日本人でよかったなと思った。
VISA切れになると空からレーザーが降ってきて死ぬ等、ゲーム主催者側が人智を超えた存在っぽいのもバカバカしいけど面白い。

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③テンポが早い

ほぼ全てのゲームが一話完結でサクサク進む。
上述の通り、一つ一つのゲームの制限時間が1-2分から、長くても2時間の超短期決戦系なので、ハラハラドキドキしているうちにすぐ終わってしまう。
また、話が進むにつれこの世界のルールや成り立ちがどんどん明らかになってきて、毎話必ずクリフハンガーで終わるので、やめどころがなくて一気見してしまった。
主人公の成長もテンポよくて、大事なものを失ってもウジウジしたり泣き叫んだりせず、すぐ乗り越えて次に進むのですごく気持ちよい。

 

④キャラクターがめちゃくちゃ魅力的

かわいくて情に厚くて頼りになる二人の主人公・アリス(山崎賢人)とウサギ(土屋太鳳)がめちゃくちゃ魅力的。
どっちもかなりファンになってしまった。
その他、熱い親友のカルベ(町田啓太)、切れ者キャラのチシヤ(村上虹郎)もカッコよかった。

 

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<<ここからネタバレあり>>

一方、個人的にあんまりすきじゃなかったのは以下の点。

 

悪いところ (ネタバレあり)

❶二ラギ

ビーチの「ニラギ」というキャラの、いかにも漫画的に過剰にイキっている感じが、生理的に受け付けなかった。
(元いじめられっ子が反動で暴力的になってしまったというキャラなので、これは役者さんの演技がすごく上手かったが故だと思う)

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❷ハートのゲーム

ハートのゲームは「人の心を弄ぶ裏切りのゲーム」のはずなんだけど、劇中2回出てくるハートのゲーム(かくれんぼ、魔女狩り)が、どっちもゲームとして不出来だと思った。
というのも、これらのゲームは全然フェアじゃないから。
ここでいう「フェア」とは、ゲーム内に用意されたヒントに気付くことで、誰もが勝てるチャンスがあるようにできている、ということ。
ハートのゲーム以外は、全部そういう要素があった(スタート地点のバスがゴールだった「ディスタンス」が好例)。

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ところが、「かくれんぼ」は終わってみればただの鬼ごっこ
魔女狩り」は、“指紋採取“という特殊技能がなければ真相に辿りつけない無理ゲー。
(アリスが真相に辿り着けたのは、メタ的な推測「主催者はいじわるだ→一番いじわるな答えにするはず→死体が魔女」であって、あれは攻略とは言わない)

このように、ゲーム自体のつくりが不出来だからこそ、どちらも単にプレイヤー同士で殺し合うことだけが見どころなってしまっていたし、攻略したときの「なるほど感」もない。
主催者側はプレーヤーの人間関係ありきでゲームを設定している、という話もあったので、それでいいのかもしらんけど。。
ゲームとしては面白くないな、と思った。

 

❸真相解明パート

あくまでも個人的な好みとして、こういう理不尽なデスゲームで「真相解明(誰が仕組んだのか、どういうシステムなのか等)」のパートが面白かった試しがなくて、本作もそこはご多分にもれなかった。
なので、最終話の後ろ半分がちょっと長く感じた。このパートを削っていいから、もっとヒリヒリするゲームを最後まで見ていたかった。

 

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まとめ

最後不満っぽいことも書いてしまったけど、見ている間は大して気にもならないくらい面白かった。
シーズン2頼むから早く作ってほしい。

映画「インディ・ジョーンズ5(仮題)」についてわかっている事、推測できる事

アメリカのテレビ番組で、俳優ハリソン・フォードが2020年4月からインディ・ジョーンズの新作の撮影を開始すると言ったらしい。

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 この記事では、2020年2月現在、「インディ・ジョーンズ5」についてわかっている事、期待したい事をまとめようと思う。

 

 

インディ・ジョーンズ」シリーズとは 

考古学者のジョーンズ博士が、お宝を巡って冒険をする活劇シリーズ。

猿の脳みそや人喰いアリの大群等、奇想天外、いかがわしさ満点な"世界の秘境"描写が魅力。

 

 「インディ・ジョーンズ5」についてわかっている事、推測できる事

①キャスト

主役のハリソン・フォードはもちろん続投。

御歳78歳だが、最近だと「スターウォーズ:フォースの覚醒」でも渋い演技してて、役者としてまだまだ現役バリバリ。

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一方で、前作「クリスタルスカルの王国」に登場した恋人(ラストで結婚)役カレン・アレンと息子役シャイア・ラブーフは、残念ながら出演依頼が来ていないらしい。

こちらは、前作の不評を受けてのテコ入れ、ということかもしれない。

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 「クリスタルスカル」は、全世界でおよそ8億ドルを売り上げて、興行的にはシリーズ中ダントツ1位のヒットを飛ばしたんだけど、批評家や映画ファンからは酷評された。

米大手映画レビューサイトimDbの点数を見ても、その差は歴然。

1作目:レイダース 失われたアーク/ 8.4点

2作目:魔宮の伝説 / 7.6点

3作目:最後の聖戦 / 8.2点

4作目:クリスタルスカルの王国 / 6.1点

 

あとキャスト関係でいうと、3作目「最後の聖戦」にインディの父役として出演したショーン•コネリーは、2020年10月30日に90歳で他界してしまった。

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前作「クリスタルスカル」の時点で、残念ながら(作中でも)亡くなったことになっていた。

が、昨今はCG技術で役者の昔の姿を再現するのがトレンド化しつつあるので、タイムトラベルしたインディが、若かりし日のショーン・コネリー(CG)とリバー・フェニックス(CG)に遭遇、なんていうのもあり得なくはない、かも。

 

②時代設定

インディ・ジョーンズ シリーズの時代設定は、現実世界よりもざっくり50年くらい前の設定。

1981年公開の1作目「レイダース 失われたアーク」の時代設定が1936年。

以降は、概ね現実世界と作中で同じ時間が経過している(厳密には、2作目だけは例外で、1作目より前の出来事という設定)。

この流れでいうと、5作目の舞台は1960年代後半。

こちらの記事では、「アポロ11号の月面着陸が1969年なので、その辺りがストーリーに絡まないことを祈ろう…」的なことが書かれている。

たしかに、それめちゃくちゃありそう。冒頭の"つかみ"のアクションで出てきそう。

個人的には、そのくらいぶっ飛んだアイディア大歓迎です。わくわく。

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③悪役

インディ・ジョーンズの悪役は、「当時のアメリカから見た巨悪」であることが多い。

1、3作目の舞台は1936-38年。第2次大戦の直前なので、悪役はナチスドイツ。

4作目の舞台は1957年なので、第2次大戦後、冷戦中なので、悪役はソ連だった。

(やはり2作目だけは例外で、敵役はインドの邪教

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ということは、60年台後半が舞台となるはずの5作目も、まだ冷戦真っ只中なので、悪役はひきつづきソ連になりそう。

 

 

④監督

監督はもちろんご存知スティーブン・スピルバーグ、かと思いきや、なんと今回はジェームズ・マンゴールド(代表作「フォードvsフェラーリ」「LOGAN / ローガン」「3時10分、決断のとき」)。

これは胸熱…。

 渋い男の世界を描かせたらピカイチなマンゴールド監督。

シリーズ通して楽しい冒険を見せつづけてくれたインディだからこそ、老境に差しかかった男の枯れた一面なんか見せくれたりしたら、かなりグッときてしまうかも。

 

ちなみにスピルバーグだけでなく、ジョージ・ルーカスも今回製作から外れてしまった。

偉大なるシリーズ創造主のおふたり、ありがとうございました。

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⑤シナリオ

シナリオは、当初の話ではデヴィッド・コープが前作から続投していた。

個人的に、デヴィッド・コープの脚本であれば一定以上の面白さは担保されるようなイメージある。

デヴィッド•コープの主な脚本作品は以下の通り。天才かよ…。

・永遠に美しく

カリートの道

ジュラシック・パーク

スパイダーマン

宇宙戦争

が、結局コープは途中で降板して、ジョナサン・カスダン(「レイダース」や「スターウォーズ」シリーズの脚本家ローレンス・カスダンの息子)にバトンタッチしたっぽい。

個人的には、ジョナサン・カスダン脚本作品で面白かったことはない。

はてさてどうなる…。

 

⑥公開時期

一応予定では2021年7月とされている。

コロナ禍で製作に生じているし、出来上がっても公開できる状況ではないので、確実に延期になると思われる。残念…。(2020年12月追記) 

 

⑦配給

今回から配給がディズニーになる。

よって、いつもは映画のはじめにつく、あのパラマウントの山のロゴは見られなくなる。

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作品の面白さとは関係ないんだけど、シリーズのトレードマークではあったので、ちょっぴりさみしい。

 

まとめ

以上、インディ・ジョーンズの新作について、わかっていること、期待したいことをまとめた。

子供の頃からファンだったシリーズなので、(どのような出来だろうと)続編がつくられるのが本当にうれしい。たのしみたのしみ。

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参考記事 

 

映画「猿の惑星 新世紀(2014)」/ 寡黙なコミュニケーションのよさ

今更ながら、あけましておめでとうございます。

最近部屋にプロジェクターを買ったので、寝る前に映画を見ることが多い。
昨夜はタイトルの作品を見た。大すき。


『猿の惑星:新世紀(ライジング)』予告編


この作品の魅力は、なんと言っても猿たちの描き方。化学実験によって高度な知能を得た猿たちは、独自のコロニーを築いて森で暮らしている。言葉はあんまり話せない。ボキャブラリーは少ないし、文法も簡略化されている。だけど、ミニマムな言葉の連なり+鳴声+ボディランゲージから、さまざまな感情や、深い思慮が読み取れる。

好きな場面のひとつは、猿たちが森で人間のグループ(敵)と出会ってしまうところ。

怯えた人間のひとりが、ロケットという猿を銃で撃ってしまう。一触即発の場面で、しかし猿のボス・シーザーは、人間たちに「帰れ(GO)」とだけ言う。
人間たちがほうほうの体で去ると、シーザーは部下のコバに「追え(FOLLOW)」と命じる。コバが駆け出すと、となりにいた屈強なゴリラが鼻息荒く後に続こうとするが、シーザーは無言で腕を上げ、ゴリラを止める(上に貼った予告編の00:33)。

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コバに行かせる、ゴリラは止める、というところが、何気ないけどうまいよなあと思うのである。コバはシーザーと同じチンパンジー。前のシーンで熊に殺されかけたシーザーを救った有能な部下だし、シーザーも右腕的存在として信頼をよせていることがわかる。一方ゴリラといえば、シーザーことチンパンジーをはじめとする猿軍団の中でも、ひときわ体躯が大きく血気も多い、いわば戦闘員だ。ゴリラを行かせない=すぐに戦闘をはじめる気はない。でもコバは行かせる=警戒はしているので、動向を探る。というわけだ。
また、この間シーザーの視線は、先ほど人間が去った方にじっと向けられたままである。このことから、シーザーが先(未来)を見て思考を巡らせていることがわかるし、また見もせずにゴリラを腕で制したことから、仲間の性質(ゴリラの血の気の多さ)をよくよく理解していることがわかる。

最高。

個人的にこういう寡黙なコミュニケーションこそ、映画を見ていて一番面白いと感じるところだったりする。

蚊のトリビアと、意外と悪いやつでもない(でも殺さないわけにもいかない)話

四国某所のホテルにて。

 

出張でここに来て、今日で3日めになる。ここには何と蚊がいる。11月も終わりだというのに。
たった今倒したので三匹目だ。ソファにとまっているのを見つけ、とっさに軍手をはめ(素手は嫌だったので)、思い切りパンチした。
無事、奴は絶命した。血は出なかったので、まだ吸われていないはずだ。よかったよかった。
やはりパンチを選択したのは正しかった。一般に蚊を殺すといえば「平手」のイメージがあるが、昨夜同じく蚊を見つけたときには、失敗して取り逃した。
平手は角度調節を誤ると蚊に当らず、千載一遇のチャンスを逃す可能性がある。一方こぶしは、面積は小さくなるものの、「面」で確実に捉えられる。
副作用として、思い切りやってしまうとこぶしが痛くなるってこと。今も、よりによってソファの足の硬いところにとまりやがったせいで、パンチしたこぶしがじんじんしている。

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それにしても、11月にもなってどうして蚊がいるんだ?施設内のボイラー室か何かに、蚊の温床があるのではないか?

 

蚊の生態を調べてみると、アース製薬さんのとてもわかりやすいページが出てきた。ぼくが見たのはアカイエカかチカイエカのどっちかだ。

www.earth.jp


ところでこのページには、蚊のトリビアがいくつか載ってて面白かった。以下、いくつか紹介しようと思う。

 

*蚊のライフスパンは、性別によってかなり差があるらしい。
蚊は、通常10日くらいで卵から成虫になり(卵⇒孵化してボウフラ⇒蛹⇒羽化して成虫)、オスはそこから数日で死亡、メスは20~40日以上生きて産卵を繰り返すとのこと。オスは陸ではほとんど生きられないみたいだ。
ちなみによく言われることだが、血を吸うのは全部、産卵のための栄養を集めているメスだ。基本的な栄養は花の蜜を吸って摂取するらしい。お花に蚊がとまってたらなんかやだな。

*蚊に刺されるとかゆいのは、毒ではない。
これ有名なのかもしれないが、ぼくは毒なのかと思ってた。蚊は血を吸うときに、抗凝血作用物質(血が凝固することを防止するためのもの)を含んだ唾液を注入する。この唾液によってアレルギー反応が起こり、かゆくなる、らしい。ということは、こっちの体さえ反応しなかったら、とりあえずあのかゆみは感じなくて済むんだな。どうしたって夏には蚊に刺されてしまうんだから、体の方が諦めて反応しないでいてくれれば、丸く収まる気もする。感染症の問題はあるので、それでも蚊対策はすべきなんだろうけど。

*種類によって活動時間が違う
家やビル、地下鉄駅などにいるのはアカイエカorチカイエカ。彼らは夕方~夜活動する。
一方、公園などにいるのはヒトスジシマカ(名前の通り黒い体に筋が入っているやつ。いわゆる「ヤブ蚊」)。こちらは昼~夕方に活動する。
でもちょっと待てよ、夏の夜に草むらの近くを通るときもメチャクチャ刺される気がするんだけど気のせいか。。?それともあれは家で産まれたイエカが公園に蜜を吸いに来て、たまたま人がいたから狩っているのか。。?

以上、蚊のトリビアでした。

 

正直、蚊は大嫌いだ。

蚊がひとに嫌われる理由は、大きくふたつと言えると思う。
1.血をこっそり吸うという行為のいやらしさ。
なんか卑怯な感じがするし、人間は自分が生き物の食料になることに不慣れだから、急に捕食される立場になって、気味の悪さを感じてしまうのだと思う。
2.かゆい。
蚊に刺されのかゆさは、とても不愉快だ。ぷくぷくと腫れたのをかきながら、たっぷりと蚊への恨みを募らせることになる。
だから、自然と嫌いになってしまう。
3.病気を媒介する。
日本ならデング熱。海外ならマラリア、黄熱病、ウエストナイル熱などなど、色々な病気を媒介する。なので、ネズミ等と同じく、不浄な存在というイメージがある。

でも考えてみれば、人間なんて栄養を得るために生き物を殺して食べているのだ。それにくらべれば、花から蜜を、動物から血を少し分けてもらって繁殖する蚊は、つつましい生き物とも言える。
かゆみだって、上記の通り彼らに悪気があってのことではない。吸われた人間の体の方が反応しているだけなのだ。
また、病気の媒介についても、彼らは意図せずウイルスに利用され、キャリアーになっているにすぎない。蚊だって、元々は鳥などからウイルスをもらってしまったのだ。そして人間だって、蚊から病気を移されたら、今度は自分自身がキャリアーになって、人に病気を移していく。そこは蚊も人間も変わらないのだ。

そう考えてみると、蚊ってそんなに悪いやつでもないんだな、という気もしてきた。


ただ、だからってむざむざ吸わせるかはまた別の話だ。ぼくはあと二日、このホテルで過ごすことになる。確実にまた蚊に出くわすだろう。そのときは、悪いけど殺す気で戦わせてもらう。
かゆいのいやだもん。

 

と、今これを書いてたら目の前にプーンときて、心底ゾッとしてしまった。。

 

今日は長い夜になりそうだ。。