デニーズの女の子
ぼくが通っているジムの隣に、ファミリーレストランの「デニーズ」がある。
半年くらい前は、よく仕事帰りにジムで運動をしてからデニーズで夕飯を食べていた。
ファミレスの食事は、一人暮らしで料理のできない男には貴重な栄養源だ。
ここぞとばかりにサラダとか、温野菜の蒸したのなんかを食べる。
その頃よく見かけていた、新人っぽいバイトの女の子がいた。
多分大学生か、もしかしたら高校生かもしれない。
ホール担当で、お店に入ると「いらっしゃいませ、デニーズへようこそ!」とはじけるような笑顔で出迎えてくれる。
注文を聞いてメモをとり、キッチンへ戻り、料理を持ってきてくれるその間、一瞬たりとも笑顔が曇ることはない。
短いスカートから伸びる健康的な足が眩しい。若いなあとしみじみ思った。
最近は、ジムには昼休みに行くようになったから、必然的に夜デニーズに寄ることもなくなっていた。
この間ひさしぶりに行くと、あの女の子はまだ働いていた。
新人っぽさがなくなって、驚くほど落ち着いていた。
「いらっしゃいませ、デニーズへようこそ」も、「!」がつかない。
とても物腰柔らかで、だけど感じがいい。まるでちょっといい料亭の仲居さんみたいだ。
もう熟練の風格だなあと感心しつつ、元気一杯だったあの頃を惜しくも感じてしまう。
また「!」つけてくれないかなあ。。
映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」/ 若返りCGと不気味の谷【冒頭部分のネタバレあり】
11月8日(金)公開の映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」を見てきた。
面白かった。シリーズでは1・2作目の次に好き。下の記事でつまんなそうとか言ってすみませんでした。
細かい感想は置いといて、映像がすごいなと思った。冒頭で、「ターミネーター2(1994)」のエンディング直後と思しきシーンがあるのだけど、そこで出てくる25年前のサラ、ジョン、T-800(シュワちゃん)の若い姿が超絶リアルだった。本当に、「2」のすぐ後に撮影したみたいだ。あれにはたまげた。
どうやって撮ったのかと調べてみると、別の役者が演技をして、その顔にCGを当て込むという方法らしい。サラ役のリンダ・ハミルトンは下のインタビューで、自分のスタントの演技に満足がいかず悔し泣きした、なんて言っているが、そんなことどうでもいいくらいに若返りCGがすごすぎる。
技術の進歩はすごいなあと思う。ターミネーターシリーズでは、直近の2作品でもシュワちゃんがCGで若返っていたが、そちらは正直違和感バリバリだった。
「ターミネーター4(2009)」では大人になったジョン・コナーとT-800(新品)が対決した。音楽も合間ってかっこいい登場シーンではあるのだが、如何せん肌の質感とか、目つきとか、絶妙におかしい。ゲームでこのキャラが出てきら、うわ〜リアル!とはしゃげるレベルにはすごい。でも実写の役者と一緒に映ると明らかに浮くレベルには変だった。ついでにいうと、二人のバトルをカメラ越しに見ているサム・ワーシントンの表情も、いつ見ても奇妙で面白い。自分のせいでジョンが死にかけて焦っている場面なのに、なんか笑ってるように見える。
「ターミネーター:ジェネシス(2014)」は、前作と比べて相当な進歩が伺えた。肌の質感については違和感ない。でも目が何だか変だ。このシーンは1984年の一作目の冒頭をなぞっているので、そちらと見比べると「変さ」がよりわかりやすくなってしまう(意地悪な見方をしてごめんなさい)。これはそもそも作り手の描き方の問題だけど、T-800にしては動きがキビキビしすぎなのも違和感がある。T-800はゆっくりどっしり、でも確実に目標に向かって動き続けるところがかっこいい(あるいは怖い)のに。
「ジェニシス(2015年)」のシュワちゃん。変だ。
こっちがオリジナル、1作目(1984年)のシュワちゃん。いやー、やっぱりかっこいいなあ。潜入用サイボーグのはずなのにはち切れんばかりに膨れた筋肉、小麦色に染まった肌などはちゃめちゃに目立つ風態なのはご愛嬌。目の焦点が微妙に合ってないのはこちらも同じなのに、CGと何が違うんだろう。
「不気味の谷」という言葉がある。
CGや絵などで人間をリアルに描く際に、一般にリアルさが高まるほど好感度も高まるのに、ある地点を越えると唐突に嫌悪、恐怖などマイナスの印象を覚えるという現象のことだ。
ターミネーターシリーズは長らくこの不気味の谷をさまよっていたが、ようやく脱した感がある。ハリウッド映画全体で見ても、これはなかなか意義のあることではないかと思う。 CGで描いたキャラを実写に違和感なく登場させるという挑戦は、ハリウッドが幾度となく繰り返してきた(そしてぼくの見る限りはだいたい失敗してきた)ことだから。いよいよ技術が志に追いついてきたということなんだろう。
ぼくは見てないんだけど、たぶん「ジェミニマン」のCGウィル・スミスもすごいんだろうな。ただ、そもそもウィル・スミスはもともと若々しいから、CGで若い姿がどれほどよく出来ていても、驚きは少ないのではと思う。
うーん。。やっぱりあんまりすげーとはならないような。。むしろいまだに20歳の頃とほとんど変わらないウィル・スミスの方がすごい。
そこへ行くと「ターミネーター:ニュー・フェイト」は、現実のリンダ・ハミルトンとシュワちゃんはシワシワだし、エドワード・ファーロングはこれ(↓)なので、ギャップがすごかった。
今時はCGで何でもできてしまうだけに、「映像一発で驚ける」という作品は少なくなったと感じていた。でも今回のように、「いないはずの人が"明らかに"いる」という使い方なら、まだまだ驚けそうだ。
映画「IT / イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」のネタバレ感想
先週金曜公開の「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」を見てきた。
予告編はこのような感じ。
下の記事でも書いたが、楽しみにしていた続編だ。
仕事終わりに109シネマズ木場にて、IMAX上映で。ここは周りにご飯の美味しいお店がいっぱいあるし、公開初日の話題作でもそれほど混まない穴場。
点数:55点 脅かし系のホラー演出がてんこ盛りで楽しい!でもご都合主義てんこもりすぎて大減点。
まず良かったのは、最後まで飽きずに見られたところ。普通に怖くて、退屈はしなかった。
ただ、「怖い」にもいろいろある。
「リング」みたいな日本製のホラーなら、じわじわと真綿で締めつけるような怖さ。「ホステル」みたいなスプラッタホラーなら、グロい・痛い・やめて〜という怖さ。さまざまな「怖さ」の中でもいちばん単純なのが、いわゆるジャンプ・スケア(Jump Scare)=びっくり系の脅かしだ。
怖いバケモノがいる。ひいいい、あのロッカーに隠れよう、ああどうしようアイツが来る、怖い怖い怖い。。あれ、もういない、ホッ、あ〜助かった〜〜〜〜、ドン!!!!!!!!!!
という、この手のヤツだ。とてもシンプルで、おそらく映画をたくさん見ている人ほど「下等」と見なしがちな演出。だけど驚かされるのって生理的にイヤなものだから、ある種「怖い」とは言える。ジャンプスケアを馬鹿にする人たちだって、「怖くない」と胸をはっては言えないと思うのだ。だって現にビクッとはしてしまうし、ジャンプスケアの気配を感じたら、誰だって緊張して身構えたりしてしまうものだから。
ちょっと脱線したけど、本作の怖いところはほとんど全部ジャンプ・スケアでできていると言っていい。とにかくずっと「緊張→ビックリ」「緊張→ビックリ」、この繰り返しだ。だから気を緩める暇がない。この辺りは、IMAXが効果的に働いていたと言えるかもしれない。どでかいスクリーン、どでかい音でいきなりショックシーンがくるので、心臓を物理的に揺らされてるくらいの迫力があった。
さらに本作の強みは、敵役たる"IT(イット)"ことペニーワイズが、いろんなものに姿形を変えられるってこと。これもまた、ジャンプ・スケアと相性のいい特性だったと思う。あるときはシャイニング、あるときは遊星からの物体Xと、場面ごとに出てくるクリーチャーが違うので、次はどんな姿でくるんだ?とドキドキワクワクする。しかも、CGでできたクリーチャーたちは、どれもとてもよくできている。この辺り、映像技術が進化した現代で再映画化した意味がちゃんとあるなと感じた。
そんな訳で、少なくとも退屈だけはしない作りになっている。
次に、よくなかったところ。前作でも少し気になっていたが、そもそもこの話全体が、「ルーザーズクラブが恐怖に打ち勝って成長する」ためのご都合主義が多すぎる。敵、設定、脇キャラなど、全てが彼らの成長のために配置されているようにしか見えず、ドラマとしてどうでも良くなってしまう。
「ひとの恐怖を好む」怪物であるペニーワイズは、町のこどもたちを次々と殺戮していくが、何故かルーザーズクラブの面々にだけはトドメを刺さず、延々と脅かしだけを続ける。そしてモタモタしているうちに、クライマックスで恐怖を克服され、打ち倒されてしまう。仮面ライダーが変身し終わるまで待っているショッカーと同じ。ヒーローの都合に合わせているようにしか見えないのだ。しかもこの流れ、前作と全く同じというのもキツい。
さらにたちが悪いことに、今回はメンバーの一人であるマイクが、「チューダーの儀式」というこれまた都合のいい「ペニーワイズ対策術」を見つけてきてしまう。
チューダーの儀式のルールはこんな感じだ。
①メンバー全員がいないといけない。
②おのおの、忘れていた思い出の品を探してくる。この過程で怖い目に遭うがガマンする。ちなみに思い出の品探しはひとりで行くこと。
③みんなで手をつないで目をつむり、「光を闇に(turn light into darkだっけ)」と唱える。
まず①の時点で、「すでに冒頭でひとり死んでいる件」がちょっと気になるが、この点には誰も触れない。さらに②だが、このルールはチューダーの儀式を考案したネイティブアメリカンたちが定めたのだろうか?どう考えても「27年間町を離れ、記憶から逃げてきたひとたちが、過去に改めて立ち向かう」ための専用のルール、という感じがするのであるが。この件も、なんでそんなことをする必要があるのか等、儀式の理屈の説明もなし。マイクから①、②あたりのざっくりとしたルール説明を受け、とにかく集めろと言われるや、ルーザーズクラブの面々たちはなんの疑問も持たず行動開始してしまう。その後何をするか(つまり③の内容)については、皆が思い出の品を集めた後、マイクの口から説明されるまで、誰も質問しない。観客の興味を引っ張るために謎を残したいんだろうけど、いくらなんでも不自然だ。皆いい歳こいた大人なんだから、何がゴールかくらいはじめに確認しろ!
さらにこの他にも、チューダーの儀式やペニーワイズの退治方法については明文化されていないルールがいくつかあって、これらが後出しジャンケン的に出てくるので、どこまでもどうでもよくなってしまう。
しかもこれだけ時間をかけて①、②、③と準備したにも関わらず、チューダーの儀式は「マイクがみんなに嘘をついていたから」というよくわからない理由により御破算になり、結局は前作と全く同じ、「お前なんて怖くない」方式のリンチでペニーワイズを倒すことになるのである。なんだそれは。この2時間のすったもんだはいったい。。
こんな具合だから、ドラマとしてはバカバカしくって、とても真面目に見ていられない。そして残念ながら、クライマックスに向かうにつれてホラー要素よりドラマ要素の方が比重が大きくなるので、どんどんつまらなくなる感は否めなかった。青春モノのツボを抑えたエモ良いシーンも、たまーにあるんだけどね。
総合的には、シーン単位ではホラーとしてもドラマとしても、「いいな」というところはあるんだけど、ひとつの映画としてはあんまり面白くなかったかな、という印象。後半で挙げた不満点なんかは、きっと原作小説だと人物の内面描写とかできっとカバーされているんだろうと想像したりもするので、ぜひいずれ挑戦してみたいと思う。
原作本のお得版。
ドン・ハーツフェルトの5-10分でさくっと見れるおすすめ短編アニメ
ドン・ハーツフェルト(Don Hertzfeldt)はアメリカのアニメ作家である。
ぼくは大学生のとき友達にハーツフェルトのことを教えてもらって、その斬新さに圧倒された。ユーモアが行きすぎてバイオレンスとの境界線上を行き来する、ブラックな世界観。すごかった。また、はじめから終わりまで全てひとりで書き、ひとりで撮影する、という孤高のアーティスト感もかっこよかった。
彼の作品は5-10分くらいの短いものが多く、またYouTubeでも簡単に見つかるので、ひとにもおすすめしやすい。
以下、代表的な作品を3つ紹介するので、未見の人はぜひ一度、騙されたと思って見てみてほしい。
「REJECTED(2000年 / 9分)」
アカデミー短編映画賞にもノミネートされた、ハーツフェルトの代表作。特にYouTubeをはじめとする動画シェアサイトが流行りだしてから爆発的に広まっていって、今では2000年代で最も重要なアニメーションのひとつと言われているらしい(誰が決めたんだかは知らぬ)。
内容は、ハーツフェルトが企業に依頼されて作ったがREJECT(却下)されてしまった数十秒のCM映像を、連続で見せていく、というもの。Family Learning ChannelとかJohnson & Mills Corporationとか、それっぽいクライアント名が出てくるが、ウソらしい。そりゃそうだ。ホントにCM依頼されてこんなもん作ったらマジで頭おかしいよ。
出てくるCMがとにかくシュールではちゃめなのが面白い。そして却下されたアニメ世界の均衡が崩れていく最後の展開も、わけわからんけどすごい。商業広告とクリエイターの自由な創作のミスマッチを表現している、とかそれっぽい解釈を言えなくもないけど、難しいことは考えずとにかく見てほしい作品。
「Billy`s Balloon(2005年/12分)」
ハーツフェルトがカリフォルニア大学の卒業制作として作ったというアニメ。これまだ学生って天才かよ。。すごすぎるよ。。ぼくがはじめて見たハーツフェルトの作品がこれだ。あまりの面白さにぶっとんだ。
最初、子供が風船をもって楽しげに遊んでいるので、のんきなアニメかなと思う。すると風船が意思をもって動き、子供の頭を叩き出す。なるほど、ディズニー的な、あるいはトムとジェリー的な感じか?と思う。
すると、風船が叩く叩く、延々子供の頭を叩く。思ったよりずっと叩く。叩く叩く叩く叩く。大人が通りかかるとピタッとやめて、ただの風船みたいな顔をしてゆれる。通り過ぎると、また叩く叩く叩く、叩く叩く叩く。やがて風船が子供の腕に巻きついて、ふわりふわりと浮き上がりはじめて…。怖!!
はじめは楽しいものに思える風船のいたずらが、こっちの想像を超えてエスカレートし、暴力になっていく。子供からも笑顔が消えていく。ブラックコメディだけど、やっぱりちょっと怖い。背景に音楽がなくて、妙にリアルな環境音なのもヤな感じだ。
冒頭でも書いたけど、個人的にハーツフェルトの作品の面白さは、「ユーモアが行きすぎてバイオレンスとの境界線上を行き来する」ところにある、と思う。
考えてみれば、現実だってそうだ。よく言われることだけど、「いじり」と言われるものは「いじめ」と紙一重だったりする。人間は、他人が暴力を受ける姿に本能的におかしみを感じてしまう生き物だ。それが行き過ぎると不意に怖くなったりするんだけど、その境界線は人によったり、また同じ人でも時と場合によったりする、などと、固いこと考えずにとにかく見てほしい作品。めっちゃ面白い。
「Lily and Jim(1997年 / 13分)」
上の2作みたいにシュールで可笑しくて怖いのだけが、ハーツフェルトではない。しみじみと「いいなあ」と思わせる人間ドラマもできるのが、彼のすごいところだ。「Lily and Jim」も、あったかい方のハーツフェルト作品。今回紹介する作品の中でも最初期、なんと学生時代の作品だ。もう何も言うまい。
ブラインドデート(会ったことのない男女が共通の知り合いなんかを通じて出会い、デートするやつ)をすることになる女の子と男の子、リリーとジムの話。ふたりとも人見知りだからはじめはぎこちないんだけど、お互いにだんだん惹かれていく過程が、いじらしくて愛おしくもあり、生々しくもある。お互い自分を信じて踏み出す勇気がないからこその、ちょっと切ない恋の顛末。「これぞ青春」って感じだ。
会話が中心で字幕もないので、基本的な英語がわからないとちょっと厳しいかも。でも言葉の意味がわからなくても何がおきてるかは大体わかる。これだけデフォルメされたキャラで、これだけ生々しい人間関係が描けるっていうのがすごい。
以上、鬼才ドン・ハーツフェルトのおすすめ作品紹介でした。
初・しまなみ海道(最終日/尾道➡︎東京)
4日目、旅行最終日。
朝起きるとちょっと雨が降っていた。
今日はもう帰るだけなので、別にかまわない。むしろ、最終日だけ降ったおかげで「運がよかった」と思えた。肝心のしまなみ海道を走る2日間(昨日、一昨日)は、至って快晴だったから。
出る前に、あらためて泊まった家の中を歩き回ってみた。昨夜オーナーさんご夫婦に一通り案内してもらっていたが、彼らが去ってからは怖くてひとりで歩き回る気になれなかった。
いや、あらためて、ホントに素敵なおうちだ。寝心地も最高だった。
家のすぐ前を線路が通っていて、一定の間隔で家鳴りとともに新幹線の音が聞こえる。慣れれば気になるほどではない。むしろこの景色が寝室から見られるって贅沢ではないか。
これで一泊5000円弱だ。便利な世の中になった。AirBnBと、オーナーさんはご夫婦のホスピタリティに感謝である。
リンクはこちら。
今時の大学生なんかはAirBnBで旅行するんだろうな。こんなの友達と泊まったら、めちゃくちゃ楽しそうだ。
宿を出て、尾道駅へ向かった。少し時間があったので、「パン屋航路」という地元の人気パン屋さんに向かった。
商店街を歩いていると、地元の中学生と思しき5,6人の男女のグループが、こちらを見てもじもじしている。明らかにレポート的なものを持っている。何かの学校の課題、たぶんインタビューだ、と思った。男子のひとりが周りの子に急かされるが、ムリムリ、とはにかんでいる。
可愛かったが、こちらから話しかける勇気がなくて、そのままパン屋に入った。
栗のブリオッシュ(だっけ)を買った。こちらのパン屋さんは焼き立てのものだけプレートが赤く縁取られていて、わかりやすい。
出てきたらもう学生たちはいなくなっていた。インタビュー受けたかった。。なんのインタビューだったんだろう。友人が「人生、結局は瞬発力」と言っていたのを思い出す。ホントにその通りだ。あのとき話しかけなかったせいで、ぼくは二度と尾道中学生の課題に協力するチャンスがないかもしれない。
近くの公園で早速食べると、ほくほくの小豆と栗がほんのり甘くて美味しかった。正直この旅を通して、結局一番美味しかったのは昨日の東珍康の尾道ラーメンと、このブリオッシュだ。尾道恐るべし。
そんなこんなで新幹線の時間が来て、福山から東京へ、無事帰ってきた。
やっぱりお家は落ち着く。今からNetflixでホーンティング・オブ・ヒルハウスのラスト2話を見ようと思う。呪われた一家の行方はどうなるのか。結局「あの晩」には何があったのか。
最近このシリーズに夢中だ。やー楽しみ楽しみ。
初・しまなみ海道(3日め/生口島➡︎因島➡︎向島➡︎尾道)
やーつかれたつかれた。無事しまなみ海道を走破して、今尾道にいる。
今夜はAirBnBで見つけた尾道市内の一軒家に泊まっている。古くて大きい日本家屋で、正直ひとりでいるのが少し怖い。あと新幹線が近くを通るたびに嵐のような家鳴りでいちいちびっくりする。が、それは夜が深くなれば落ち着くだろう。また、オーナーの方々が綺麗好きなのか、隅々までとても清潔なのもうれしい。だいぶ疲れたので今日はぐっすり眠れそうだ。
周りに街灯がないので全く見えないが、すごく大きい家。この広さ、この立地、この居心地良さ(2-3人友達がいれば尚よかろう)で一泊5000円以下。AirBnBってすごい。
今日も天気は最高だった。
橋を渡ってすぐミカン畑。これは綺麗だった。
謎のバス、人形、美しすぎるビーチなどを経て、今日のお昼どころへ。
「しま一」の穴子とさしみの定食。特にお刺身が美味しかったけど、何の魚だか忘れてしまった。タコと鯛とハタと何だったかな。。?初めて聞く魚だった。
「アイスクリーム ドルチェ」はおすすめの塩バニラアイスとポンカンシャーベット。特に前者が激うまだった。
因島と向島は、正直あんまり写真を撮らなかった。いや、景色は綺麗なんだけど、これまでの島とあんまり変わらなかったから。
今日はあまり時間の余裕がなくて、寄り道できなかったのもある。特に生口島-因島間の橋の入り口が難しすぎて、探すのにだいぶ時間を取られた。しまなみ海道は基本的にブルーのラインに従っていれば迷うことはないのだが、ここだけは逆にラインがミスリードになって、入り口を見逃してしまった。
因島-向島間の橋は二層になっていて、上を車、下を歩行者と自転車が通る。ちょっとアート感ある。
向島も相変わらずビーチが綺麗。親子が遊んでいて微笑ましかった。
向島から尾道への渡し船。4分くらいで着く。そういえば、尾道から向島へ来る便に小学校低学年くらいの女の子がひとりで乗っていて可愛かった。きっと尾道の学校に通っているんだな。
この間尾道出張の帰りに寄った「喫茶店コモン」。大林宣彦作品にときどき出てくる有名店らしい。今回は栗のワッフルとライムソーダ。どっちもめちゃくちゃ美味しかった。
「東珍康(とんちんかん)」の尾道ラーメン。噂に違わないうまさ。スープが疲れた体にじんわり染みる。店員の女の子が元気で可愛かった。尾道の女の子は可愛い子が多い気がする。
そんなわけで、無事旅を終えた。明日は昼の新幹線で東京に帰る。
東京を発ってからたった3日しか経っていないというのが信じられない。旅が充実していると、旅の最中はあっという間に感じるのに、終わってからふりかえるとすごく長い時間だったように感じられる。やーー、いい旅だった。。
初・しまなみ海道(2日め/大島➡︎伯方島➡︎大三島)
旅行の2日め、今日からしまなみ海道に入った。
今治市内のホステルから出発して、大島、伯方島、大三島と渡ってきた。計50kmの行程だ。それなりに休憩を挟みつつ昼過ぎには大三島までついたので、楽しめる余裕はあった。が、所々アップダウンがきつくて、けっこう太ももにキている感じはある。明日1日はもってくれるといいのだが。
どこもかしこも、景色が素晴らしくて気持ちよかった。
昨夜泊まったホステルから見た朝の風景。釣り人が連れてきたらしい白い犬が駆け回っていた。
橋へと続く登り坂。なだらかだけど、運動不足の身には十分キツかった。。
最初に渡った来島海峡大橋。どこもかしこも輝いて見えた。
海がキラキラ眩しい。
大島で食べた島レモンソフト。スッパうまい。
地面に引かれたブルーのラインが、サイクリスト向けのモデルコースを示している。これに従えば迷うことはない。
道の駅・多々羅しまなみ公園のマハタ丼。プリプリで美味しかった。
今は大三島のホステルで休んでいる。ここは値段がそれなり(1万円くらい)だけど、カーテンの仕切りのみとはいえ個室だし、朝夕の食事がついている。夕食の鯛めしはとても美味しかった。
明日で尾道まで駆け抜ける。残りの時間もたのしみたい。